みやぎをリードする注目企業27

株式会社深松組 かぶしきかいしゃふかまつぐみ

土木・建設業

株式会社深松組

事業展開は多角的。
『アクアイグニス仙台』が開業間近

やる気と元気、そして多様な技能、得意分野を生かして

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柱を複数立て、広い視野で事業を展開

2008年、世界規模の金融危機・リーマンショックが起きた。国内の建設業界も大きな痛手を受けたが、『深松組』では一人も解雇することなく業務を継続して乗り切った。支えとなったのは不動産賃貸部門だ。
当時3代目社長に就任したばかりの深松努さんは、事業の柱を複数持つ重要性を痛感。多角的な展開に打って出た。現在は太陽光発電や障がい者グループホーム、沖縄でのリゾート開発、ミャンマーでのサービスアパートメント事業などを推進。仙台市若林区藤塚では2022年4月オープンに向け、温泉とレストランの複合施設『アクアイグニス仙台』の建設が着々と進んでいる。
近年の歩みは東日本大震災なしに語ることができない。2011年3月11日、ここ被災地では電気・水道・ガスなどのライフラインが途絶え、津波越流により沿岸道路が破壊されて流通一切がストップ。当たり前の日常を失い、人々は途方に暮れた。
『深松組』は社長が当時副会長を務める仙台建設業協会に加盟している各社と力を合わせ、津波被災地の瓦礫処理、道路啓開にまい進した。

沿岸活性化をめざす『アクアイグニス仙台』

『アクアイグニス仙台』が立地する藤塚地区と『深松組』には深い縁がある。
震災発生時、『深松組』は藤塚の海岸で築堤工事を行っていた。大津波警報を耳にした社員らは内陸に向かい、住民に避難を呼びかけた。悲しいことに津波によってこの地区は大きな被害を受けたが、海岸線と並行する県道塩釜亘理線を建設する際もまたこの工区を手掛けた。社長以下スタッフの心を占めたのは、〝かつての美しい風景を取り戻し、住民のみなさんに喜ばれる場所を作りたい、復興に役立ちたい〞という想いだった。
そこで、仙台市防災集団移転跡地利活用事業である『アクアイグニス仙台』では施設 運営事業にも着手。もちろんこうした複合施設の運営は初めてだ。太平洋と泉ヶ岳・ 蔵王の山並みなどの眺望を生かした設計に加え、地下鉄荒井駅からシャトルバスも運行。 閖上や荒浜の観光・宿泊施設と連携して沿岸全域の活性化を図る。誰にも経験のないプロジェクトだからこそ、いま若い世代の新鮮な発想が生かされるという。

命と暮らしを守り、未来に形を残す

全国的に、高度経済成長期に造られたインフラはメンテナンス期に入った。軸足は新規建造から維持管理へ。同時に自然災害の増加により、常に迅速な復旧工事も求められる。しかし一方では、建造時代を担った世代が引退したため技術継承に課題を抱えている。 日常を支えるインフラの恩恵は、失って初めて気づくもの。だからこそ、課題や危機が顕在化しないよう、事前の手当てが必要だ。それを担う建設業は、〈当たり前の社会〉を持続させるための問題解決産業、社会貢献産業といえる。 単純作業ではない。一人で完結する仕事でもない。電気・内装などの工事会社、資材、重機、輸送など多様な分野とのチームワークがあってこそ完結する。さらに『アクアイグニス仙台』のサービス・飲食事業では、より広い分野との連携が必要だ。 学校で学んだ知識やスキルは、現場に出てこそ生き、育まれる。前の世代が築いた手法や技術を糧に、今よりよい社会をつくり、、地域資源を次の世代に託す―。建設業界の社会貢献に関心がある人なら適材適所の活躍ができる職場、それが『深松組』だ。柔軟に考え、経験に学びながら体を動かす、そんな人材が活躍できるフィールドは、ここに広がっている。

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    『アクアイグニス仙台』完成予想図。広い敷地に温泉棟やレストラン棟、ベーカリー棟、山海の産直ショップなどを配置。温泉棟にはサウナや車椅子利用者が安心して利用できるバリアフリー貸切風呂も。

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    さまざまな部署の女性社員が建築現場を見学する「レディースパトロール」は年2回、各現場で開催。異部門の業務を知る貴重な機会でもあり、女性ならではの感想や意見が現場に反映される。

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    『アクアイグニス仙台』工事事務所で説明を受ける。

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    八鍬さんの案内で、エントランスフロアや浴場となる場所をチェック。

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    建築を手がけた『幼保連携型認定こども園 折立幼稚園・ナーサリールーム』(仙台市青葉区)。

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    共同企業体制度による県道塩釜亘理線では藤塚工区を担当。通称「東部復興道路」(仙台市若林区)

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    『アクアイグニス仙台』の現場工事スタッフ。

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    『名取市閖上公民館・体育館』改築工事も担当した(名取市)。

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    坂元道路改良工事(山元町)。

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    ミャンマーでサービスアパートメント事業を手掛ける。『REIWA RESIDENCE』。

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    沖縄開発事業。沖縄県宮古島『ヴィラブリゾート』。

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    不動産賃貸事業の一例。 『グレイスハイツ新寺』(仙台市若林区)。

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    『アクアイグニス仙台』の現場工事スタッフ。

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    全社で取り組む社会貢献事業(CSR)として「広瀬川一万人プロジェクト」に参加(仙台市青葉区)。

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    七十七ビジネス大賞、仙台「四方よし」企業大賞の賞状・盾と、地域未来牽引企業認定証(経産省)。

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  • 社長が魅力的!

    身近な話題から世界を視野に入れたスケールの大きな話題まで、とにかく社長のお話が面白い。いつも精力的に動いているので、社員も鼓舞されて仕事に集中できます。

  • 社内の風通しがいい

    上司に業務上の質問や相談をすると丁寧に答えてくれるのはもちろん、社長や役職者の方は業務に直接関係ない話題にもよく耳を傾けてくれます。

  • 多様な分野の勉強ができる

    建設・土木のイメージが強いかもしれませんが、賃貸事業やエネルギ―事業など、幅広い事業を展開しています。同業他社にはない経験ができる貴重な会社です。

  • 年齢にかかわらずチャンスがある

    やりたいことをやらせてもらえる、できる会社です。若くてもやる気と頑張りを見て評価してくれるので、誰にでもチャンスが開けています。

  • 自分の可能性を伸ばせる会社

    外部で開催される有料の各種研修には会社負担で参加。私が2級建築士の資格を取得する際は、終業時間を配慮してくれるなど職場全体で応援してもらいました。

  • ずばり、残業が少なくてプライベート が充実

    通常はほとんどの社員が定時で退勤します。その後の時間は資格取得のための勉強や趣味に使ったり、家族と過ごしたり、有意義に生かすことができます。

  • 福利厚生が充実している

    希望すれば社が保有する不動産賃貸物件に優先的に居住でき、家賃補助も出ます。また、選択制退職積立年金を導入しているので、退職所得の税制が優遇されます。

  • 長く働ける会社

    他社に勤める友人たちのほとんどが結婚・出産・育児を理由に退職したのですが、深松組には子育て中の私のように勤続年数

会社情報

会社名
株式会社深松組
ふりがな
かぶしきかいしゃふかまつぐみ
業種
土木・建設業
所在地
〒981-0931
仙台市青葉区北山1-2-15
TEL
022-271-9211
FAX
022-275-7012
ホームページ
https://www.fukamatsugumi.co.jp/
代表
深松 努
設立
1953年8月(創立1925年)
従業員数
159人(男130人/女29人)