三建設備工業 株式会社 北日本支社 東北支店

建物の空調設備や給排水衛生設備、電気設備などを計画・設計・施工・管理する『三建設備工業』。病院や商業施設、官公庁など、建物の用途に合わせて最適な環境を創り出し、引き渡し後のメンテナンスやリニューアルまでをトータルでサポートする。創業は昭和21年。全国に支社・支店9カ所を展開する中でも東北支店は最も長い歴史を持ち、地元企業や自治体と深い信頼関係を築いてきた。
さらに、地球環境のためにエネルギーを無駄なく使う建築設備も提案。再生可能エネルギーの利用などにより建物内のトータルエネルギーの年間使用量をほぼゼロにする「ZEB（ネット・ゼロ・エネルギー・ビル）」や、風を感じない空調システム「放射空調」など、先進的な技術開発にも注力する。仙台市役所新本庁舎の空調設備を手掛けるなど、地域を代表する建物にも数多く関わっている。社員が責任を持って直接施工に携わるスタイルを貫き、培ってきた技術と提案力でお客様の求める空間を形にする。それが同社の強みだ。

同社には、建築設備の専門知識がない状態からでも、活躍できる人材に成長できる教育体制が整う。約4カ月の新入社員研修では、空調・衛生の基礎やCADによる作図、ダクトの組立などを体系的に習得。少しでも自信をつけて現場で活躍できるよう、資格取得支援を含めた実践的なカリキュラムが用意されている。文系出身でも興味と意欲があれば、ものづくりに携わることができる仕組みだ。
人材育成のモットーは「出るクイは伸ばす」。自ら積極的に取り組む社員をバックアップしている。入社後3年間はフォローアップ研修を実施し、同期のつながりを大切にしながら成長を支える。その後も若手技術社員研修、現場代理人研修、スキルアップ研修と配属後の研修制度も様々用意。さらに、東北支店独自の研修では、協力会社の工場を訪問し、ものづくりの現場を見て学ぶ機会も設けている。

「地元で何かをつくりたい」という想いを持って入社する社員が多いのも東北支店の特徴だ。地元の商業施設や病院、公共施設など、地域の誰もが知る建物を数多く手掛けており、仕事の成果を日常の中で実感できることが社員の大きなやりがいとなっている。
業界のデジタル化が進む中、効率的に働ける体制も整備。現場とバックオフィスが連携しながら、それぞれの強みを活かす分業体制が進んでいる。さらに2025年7月には新オフィスへ移転。新たな環境で、部署を超えた意見交換やコミュニケーションの活性化が期待されている。「求めるのは、受け身ではなく、学ぶ姿勢を持ち自分で考え行動できる〝自走能力〞のある人。その意欲を後押しする環境が同社には備わっている」と吉嶋支店長は話す。宮城で、東北で、街を支えるものづくりの現場に挑みたい人にとっては、魅力にあふれた職場と言えるだろう。