株式会社大林組・株式会社トインクス・大和リース株式会社・株式会社太田組

国内建設、海外建設、開発、グリーンエネルギー、新領域の5つの事業を柱とする総合建設業の『大林組』。産休、育休をはじめとするさまざまな制度により、子育てを経て長く働くことができる職場環境を実現。国内のスーパーゼネコンの中で初となる女性の所長が誕生したのも同社だという。現在はおよそ9,100人の従業員のうち女性比率は16.8％で、その比率は年々伸びている。柔軟な働き方や、復職、キャリア形成を支える仕組みも整備され、長く働ける職場であることは1.7％という離職率からも見て取れる。また、男性の育児休職および育児目的休暇取得率が81.3％と高く、制度利用が進んでいることもうかがえる。『大林組』は、女性に限らず多様な人材が等しく活躍できる職場づくりと、さらなる活躍推進に取り組んでいる。（数字はすべて令和4年度単体実績）

東北におけるITのパイオニア企業として業界をリードする『トインクス』。今回２度目となる優秀賞受賞に加えて、8月には「くるみん」認証も取得。女性が働きやすい環境整備に継続して取り組んでいる。子育て期の従業員の育児と仕事の両立を支援する制度としては、産休から復職後の育児時短勤務（時短勤務）を子供が小学4年生になるまでに延長、本人が申請すれば時間外業務の制限も同期間で可能、これまで試行的に実施していた在宅勤務の本格運用などさまざまあり、待機児童の問題を解消するために企業主導型保育園3園と連携するなどの取り組みも行っている。男性社員の育児休業長期取得実績も伸びており、性別を問わずしっかりと育児に向き合える環境が整っている。

大和ハウスグループの『大和リース』は民間企業や官公庁などに建物を販売・リースする事業や、商業施設の開発・運営を行う事業などを全国展開する企業。仙台エリアでは、松島町役場などの公共施設の建設や、青葉区桜ヶ丘、泉区長命ヶ丘に立地する『ブランチ仙台』をはじめとする商業施設などを手掛けている。ライフステージに合わせた働きやすさのための制度は多岐にわたるが、その内容は常にブラッシュアップ。中でも、女性の社会進出と活躍支援を目的として、男性社員の育児休業長期取得を促進する休業期間が長いほど奨励金が増える「エンジェル奨励金」、育休取得者からの感謝の気持ちを休業中の職場を支えてくれる従業員への手当という形で示す「サンキューペイ制度」のような仕組みは特徴的だ。既存の制度の内容を充実させ、取得しやすくすることを大切に、よりよい環境づくりを続けている。

昭和34年に創業した『太田組』。現在は約40人の従業員が働き、女性が占める割合は22％ほど。職種は、現場を統括する技術職、営業職、営業を補佐する役割の事務職が主で、10年ほど前からは現場に出る技術職でも女性が活躍しているという。女性の出産、育児と仕事の両立のための各種支援制度が充実していることはもちろん、今後は男性の育児休暇取得率を伸ばしていくなど、さらなる取り組みを進めることで、男女を問わず長く働ける職場を目指していく。グループ会社に介護施設を持っており、これまで数多くの保育園の施行実績もあることから、介護や子育てに不安を感じている従業員の相談に乗ることもあり、就業規則等の制度面以外でも安心して働ける環境がある。