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【潜入レポートVol.3】宮城の大学生が地元企業に潜入!東洋刃物編

宮城の大学生が気になる企業に突撃訪問。そこで働く人に話を聞きながら、潜入したからこそわかるアレコレをレポートします。
テーマ

工業用の刃物って何?の疑問を調査!

東北学院大学経済学部2年生。趣味はカラオケで注目しているアーティストはケルティック・ウーマン。

今月のレポーター 田中 康貴さん

工業用の刃物は世の中のあらゆるものを“切る”縁の下の力持ちでした!

2023年完成の新工場に潜入!

『東洋刃物』は、工業用機械刃物を製造する会社です。大正14年に東北帝国大学(現東北大学)付属金属材料研究所長であった本多光太郎博士の「海外産に負けない高品質な国内産刃物をつくろう」という提唱により創立されたそうで、硬派な社名なのもなんだか納得ですね。

いざ、工場レポートスタート!

主力製品は、スマホ用の部品等を切断する高精度の情報産業用刃物。ほかにも高張力鋼板からトイレットペーパーまで、さまざまなものをカットするための刃物を製造しています。今回は、スリッターナイフと呼ばれる円盤型カッターの製造現場に潜入しちゃいます!
この鋼板や丸鋼がさまざまな形の刃物に生まれ変わります。
金属の板をレーザーでドーナツ状にカット!
「これが円盤状に加工したスリッターナイフの原型です」。

熱処理工程が超重要!

大まかな工程は、材料の切断・成形、硬度を高める熱処理、刃付けと仕上げを行う研削。技術部の髙橋さん曰く、「熱処理の際には材料が歪んだり伸びたりしますが、うまく制御するには長年の経験が役立ちます」。
ひと束約40枚の円盤を炉に入れるとこんなに真っ赤に焼けた状態になります。近くにいるだけで熱い!
800℃と1200℃の炉に順番にダイブ!

経験の差が出る大事な工程です

技術部の髙橋さん
研磨や刃付けにはロボットが大活躍!
円盤型の素材ができたら、次は研削加工へ。「熱処理をして鍛えた鋼はこの砥石で内経を削ります!」

いよいよ完成!

熱処理工程を終えた円盤型の素材を研磨して、周囲に刃をつけたら完成!最後品質チェックをクリアしたものが製品として出荷されていきます。完成したスリッターナイフは、紙に軽く当てるだけでスッと切れるほどに鋭い切れ味でした。高品質なものづくりには人の力も重要なんですね。あまり一般の人の目には触れない工業用刃物の世界は奥が深かったです!
めちゃ切れる!
完成!

若手スタッフさんにも突撃!

作業中のスタッフさんにもお話を聞くことができました。担当のお仕事や『東洋刃物』のいいところについて教えてもらいましたよ。

2016年入社で今は設計を担当しています。『東洋刃物』のすごいところは、多品種の製造ができるところだと思います。お客様の要望に沿ってクオリティの高い製品を作り、納品した後に「良かったよ」と言っていただけることがやりがいです。オンとオフのメリハリがつけやすいところも気に入っています。

伊藤直喜さん

2016年の入社で、刃付け、検査、ホルダー組み立てなどを担当しています。世の中のほとんどの物には製造過程で「切る」工程があり、そこを支える仕事ができることにやりがいを感じます。『東洋刃物』は年間休日が多く、有給休暇も取りやすいです。ちなみに、私は育休を取得しています。男性も女性も働きやすい職場だと思います。

芳賀隼人さん

最後に採用担当の方にもお話をうかがいました

『東洋刃物』は仕事を通じて世の中の役に立っていることを実感できる職場です。基本的にはオーダーメイドで製品を作っていますので、お客様の要望を受けて、さらに良いものを作るための提案を繰り返しながら形にしていくことに多くの社員はやりがいを感じているのではないでしょうか。私は中途入社なのですが、しっかり休めるところや社会保険の会社負担割合が高いことなど、福利厚生が充実していることもこの会社のアピールポイントです。

企業情報&採用情報はこちらです。

管理部人事課の小島さん
Rreport
普段目にする機会がないものなので、工業用の刃物と聞いてもピンと来ませんでしたが、今回初めて見てその技術力の高さに驚きました。金属からトイレットペーパーまで、何を切るのかによってオーダーメイドで対応し、期待値以上のものに仕上げるというお話には、ものづくりを仕事にする皆さんのプロ魂が感じられて感激しました!

会社データ

東洋刃物株式会社

住所
富谷市富谷日渡34-11
TEL
022-358-8911