株式会社髙政 たかまさ
水産加工品製造・販売

社員一人ひとりの声を大事に
働きやすさと革新的な経営を目指す
女川を背負う、という
意識を持って仕事に臨む震災後は復興の旗印となり地域を牽引したことで知られる、女川の蒲鉾メーカー『髙政』。本社再建時には商品購入、工場見学、蒲鉾手焼き体験ができる『万石の里』を併設オープンし、女川町の活性化を後押ししてきた。
高橋正樹社長は、企業の成長は「人」にあるとし、人材育成に最も力を注いでいると語る。「いまや『髙政』といえば〝あの女川の〞と言われるほど、町のイメージが色濃い。営業職や接客担当だけでなく、社員一人ひとりが〝女川を背負って立つ〞という自覚の下、ビジネスマナーや一般教養をきちんと学んでもらっています」
良いと思ったものは積極的に取り入れる、という姿勢においても出色だ。例えば「製造工場のマニュアルを現場スタッフが作る」ということもそのひとつ。いわゆる〝ヒヤリハット〞が、どの部分で起きやすいかを徹底的に洗い出し、自分たちで「負」を潰していくことで、マニュアルに血を通わせるのだという。内から外への多様性
商品開発の新たな手法商品開発においてもその視点が冴える。「蒲鉾=中高年向けの贈答品」という印象は、そのまま開発者の属性を映したものではないか、との考えから開発チームを20代から40代の男女という幅広い属性の社員で構成。アプローチ手法も、従来の「この商品をいかに売るか」ではなく「このターゲット層に向けて売る商品を作る」というマーケットイン的スタイルへシフトした。こうして誕生したのが、「カキをおいしく食べるための蒲鉾」という、主従を逆転させた商品「御膳蒲鉾 かき」。その品質と着眼点が評価され、先日は農水省主催の「農林水産祭」において、見事、天皇杯に輝いた。
社員一人ひとりの声に耳を傾け、新しいアプローチや従来にない取り組みも「良い」と思えば積極的に取り入れる。そこから得られた知見を、地域により良い形で還元するという姿勢で、今後もより一層、飛躍していくであろう企業だ。
震災後に、本社再建とあわせて創設された『万石の里』。現在は女川の観光スポットとして人気を集めている。
『万石の里』は、土産品の購入、工場見学、蒲鉾手焼き体験ができる食の施設だ。
社長とスタッフが日常的に交流。商品開発や営業方針など、物事の決定においては現場の意見も尊重されている。
農水省主催「農林水産祭」では、同社の「御膳蒲鉾かき」が最高賞の天皇杯を受賞した。
蒲鉾の手焼き体験では、焼きたてのもっちりとした歯ごたえと香ばしい風味が楽しめる。
会社情報
- 会社名
- 株式会社髙政
- ふりがな
- たかまさ
- 業種
- 水産加工品製造・販売
- 所在地
- 〒986-2231
牡鹿郡女川町浦宿浜字浦宿81-36 - TEL
- 0225-53-2854
- FAX
- 0225-54-3891
- ホームページ
- https://www.takamasa.net
- 代表
- 高橋 正樹
- 設立
- 1973年12月
- 従業員数
- 210人(男95人/女115人)