みやぎをリードする注目企業27

株式会社髙政 たかまさ

水産加工品製造・販売

株式会社髙政

社員一人ひとりの声を大事に
働きやすさと革新的な経営を目指す

社員全員が「相互理解」の
思想を持てるように

近年どの領域でも「ポリティカルコレクト」が叫ばれています。私はこれを「男女平等の問題」という視点だけでなく、性的マイノリティや障がい者も含めた「すべての人が平等にチャンスを得られる環境づくり」であると考えています。当社では入社時に性別を問いません。個人の属性にとらわれず、その人の持つ可能性を存分に発揮できる環境を用意することが私の役割。そしてこれら相互理解の思想を社員全員に浸透させ、社としてのスタンダードにしたいと考えています。

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代表取締役社長  高橋 正樹

  • 女川を背負う、という
    意識を持って仕事に臨む

    震災後は復興の旗印となり地域を牽引したことで知られる、女川の蒲鉾メーカー『髙政』。本社再建時には商品購入、工場見学、蒲鉾手焼き体験ができる『万石の里』を併設オープンし、女川町の活性化を後押ししてきた。
    高橋正樹社長は、企業の成長は「人」にあるとし、人材育成に最も力を注いでいると語る。「いまや『髙政』といえば〝あの女川の〞と言われるほど、町のイメージが色濃い。営業職や接客担当だけでなく、社員一人ひとりが〝女川を背負って立つ〞という自覚の下、ビジネスマナーや一般教養をきちんと学んでもらっています」
    良いと思ったものは積極的に取り入れる、という姿勢においても出色だ。例えば「製造工場のマニュアルを現場スタッフが作る」ということもそのひとつ。いわゆる〝ヒヤリハット〞が、どの部分で起きやすいかを徹底的に洗い出し、自分たちで「負」を潰していくことで、マニュアルに血を通わせるのだという。

  • 内から外への多様性
    商品開発の新たな手法

    商品開発においてもその視点が冴える。「蒲鉾=中高年向けの贈答品」という印象は、そのまま開発者の属性を映したものではないか、との考えから開発チームを20代から40代の男女という幅広い属性の社員で構成。アプローチ手法も、従来の「この商品をいかに売るか」ではなく「このターゲット層に向けて売る商品を作る」というマーケットイン的スタイルへシフトした。こうして誕生したのが、「カキをおいしく食べるための蒲鉾」という、主従を逆転させた商品「御膳蒲鉾 かき」。その品質と着眼点が評価され、先日は農水省主催の「農林水産祭」において、見事、天皇杯に輝いた。
    社員一人ひとりの声に耳を傾け、新しいアプローチや従来にない取り組みも「良い」と思えば積極的に取り入れる。そこから得られた知見を、地域により良い形で還元するという姿勢で、今後もより一層、飛躍していくであろう企業だ。

会社情報

会社名
株式会社髙政
ふりがな
たかまさ
業種
水産加工品製造・販売
所在地
〒986-2231
牡鹿郡女川町浦宿浜字浦宿81-36
TEL
0225-53-2854
FAX
0225-54-3891
ホームページ
https://www.takamasa.net
代表
高橋 正樹
設立
1973年12月
従業員数
210人(男95人/女115人)